読んだ本
つづきを読み進めた。
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メモ
なし
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日記
困難に遭遇して気が動転しないくらいではまだまだ甘い。困難が来たら大いに喜ばねばならない。
そう言いながらも、三島由紀夫は常朝の矛盾を指摘する。
快楽主義的な側面も持っていて、人生はすぐに終わってしまうのだから好きなことをやるべし、と説いていたりもする。
"我は寝る事が好きなり" P83
また、148項では「損得だけで、物事を判断してはならない」とある。
俗人は死に対する哲学がない。とにかく生きること、生き延びることにしか頭にない。
よって死ぬことは「損」、生きることことが「得」という行動の原理に従うことになる。
武士道とは、いつでも死ぬ覚悟を持つことで生命を燃焼できるという考えであった。
死ぬ覚悟がなければ出来ないことがある。
ギリギリの境界線に身を置いてはじめて行動が貫徹する。
今日、生きることはとにかく素晴らしいことなんだ、という世の中の価値観に相反する本書は毒でしかない。
そして毒は毒を持って制する。
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