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読書日記388

田恭孝『子どものまま中年化する若者たち:根拠なき万能感とあきらめの心理』幻冬舎新書 (2015年) を読む。

若者の生きづらさを擁護する本もあれば、若者を「情けない」と叱る本も多数ある。

私としては、この生きづらさは世界レベルで起きている問題と考えている。

 

 

著者の主旨としては、端的に「若者には覇気がない」「指示待ち人間が多い=無能」というものであった。

本書が出版された2015年は、私はまだ23,4歳であったので一応「若者の代弁者」として本書について語りたい。

 

 

著者の主張は否定できるものではない。

現に、私もエネルギーのない同級生を沢山見てきた。また、貧困のせいか、少子化のせいかは分からないが、結婚に対して絶望感を抱く男の同級生も沢山見てきた。

とにかく現実的な人が多かったのは確かである。

 

 

 

秋嶋亮氏や内海聡氏といった、いわゆる「極左」系の本ではこの問題をグローバリゼーションと結びつけて論じられる。

また、個人的にもこれは日本という枠組み (物理学でいうならば「系」) を越えたものだと考える。

著者は精神科医であるので、臨床経験から若者をミクロ的に論じているが、正直なところ説得力はあまり無い。

「若者は統合的に考える力がない」と著者は言うが、著者もマクロの視点から考えきれていない印象を持った。

 

 

グローバリゼーションに関してはまだまだ勉強が足りないので、もっと勉強をしていきたい。

 

 

つづく