妹尾昌俊『教師崩壊』PHP新書(2020年)
丹羽宇一郎『日本をどのような国にするか 地球と世界の大問題』岩波新書(2019年)
を読む。
公益とは何か、ということを今日もちびちび考えてみた。
バイアスがかからないように、なるべく大局的に考えることに努めた。
すると、まずは「経済成長」が漠然として浮かび上がる。
しかし、丹羽氏の本でもやはり、今後は地球環境の問題を考えざるを得ないことに言及されている。
地球環境審議官の竹本氏との対談では、仮に経済成長が問題を解決しても貧困の拡大化が懸念されることについて触れられていた。
結局考えるべき事柄は「SDGs」の範疇に入り込むことになる。
しかしながら、貧困の是正と経済成長の同時達成は困難にみえなくもない。
経済成長には競争原理が不可欠であるのだから、分配をしつつ成長と環境問題の3つが同時達成されることは奇跡に近いのではないだろうか。
となれば、「価値」に対する価値観の変革も必要とされる。
そのことに関しては神代氏の本で主に考察されていた。
倫理観を中心に、「非社会的」な価値についても啓発・教育が必要であることも否定できそうにない。
格差の何がいけないのかは、ロールズ『正義論』の「格差が正当化される条件」が参考になるかもしれない。
しかしながら、ロールズですら完璧な理論は築けていない。
主な論点はいかに整理されるだろうか。
いかにして整理されるだろうか。
簡単な問題をあえて難しくしているのだろうか。
目の前の仕事に集中するだけではダメなのだろうか。
やはりダメかもしれない。
『結論は出さなくていい』(光文社新書)
という本があった。
考えすぎて行き詰まる。であれば、まずは諦めて突飛なアイデアが浮かんでくることを期待するしかないのだろうか。
つづく