以下の続きである。
テーゼとアンチテーゼが統合されて、より「上位の解」を見つかるという、プロセスのことをいう。
わかりやすくいうと、反対派と賛成派が議論をして、両者が納得のいく「最適解」を見つける事である。
心理学も同じようなことが起きている。
個人のパーソナリティを特定するためには、
・類型論(身体の特徴から性格を特徴付ける。)
・特性論(環境、価値観、遺伝など、全体から個人の性格を特徴付ける。)
→現在は特性論が支持されている。
これは何を意味するのだろう。つまりは、
個から全体を記述すること。(ミクロ→マクロ)
全体から個を記述すること。(マクロ→ミクロ)
である。
それは、ミクロの現象とマクロの現象を吟味しながら理論が発展していく、という点でヘーゲル弁証法と似ていると考える。まずここでフラクタルであると思われる。
ヘーゲル弁証法は、時代の精神はこの「反復」によって上位へ向かうと考えた。
これはまさに、心理学にも言えることで、細部の構造と全体の構造を研究することでより詳しく解明されてきたのではないだろうか。ということが言える。