参考文献:仲正昌樹『現代ドイツ思想講義』作品社2012年
ベーコンの言葉を引用します。
"今日われわれは、自然を支配しているつもりでいるだけで、じつは自然の強制力に隷従している。とはいえわれわれは、発明にあたって自然の導きに従っていけば、それによって実践の上では自然に命令することになろう"
『啓蒙の弁証法』では、ベーコンが求めた「知」というものが、実は資本主義に「奉仕」することになることを示唆する、と仲正氏は述べています。
最終的に「自然」を「搾取」したつもりが、資本主義が人間を「支配」することになる。
イリイチ『コンヴィヴィアリティための道具』はそれをよく表していると僕は思います。
イリイチとテクノロジーについて書いた『コンヴィヴィアル・テクノロジー』はnoteのほうで少し触れました。
nainaiteiyan.hatenablog.com
また、マルクス主義的な考え方では、資本主義に「奉仕」することが最終的に自然を搾取し、人間の精神が「搾取」されることを示唆するわけですが、僕はウィルスと似ていると思いました。
ウィルス≒資本
と考えると、
ウィルスは人間に感染し、自己複製、つまりは「お金、資本」を作りつづけるわけです。
つまりは、
ウィルスが人間を「死」にもたらすように、
資本が人間の精神に「死」をもたらすわけです。
資本主義については過去に何回か記事にしております。
nainaiteiyan.hatenablog.com
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僕はそう解釈しました。
皆様はいかがでしょうか。
つづく