極端に言えば、9回の表になってから野球観戦をするようなものだ。
どちらが勝つかは見える。ゲームの終わりはもう近いのだから。
ただ、何故勝敗に差がついたのか、9回から見始めた人は理解できない。
先発投手の調子が悪かったからなのか。
連打でいっきに雰囲気が変わったからなのか。
急激な天候の変化のせいなのか。
デッドボールで主要選手が退場してしまったからなのか。
いくらでも要因は考えられる。
ビジネス書も同じではないだろうか。
歴史が大事なのはこういうことだろう。
つまり1回から8回までの流れを知らないと、勝ち負けの理由を分析ができない。
ビジネス書を追い続けることは、いつも9回になってから野球を観るようなものだ。