3日間に分けて、今日観終える。
これは実話の物語である。(以下ネタバレなし)
画像引用:映画.com
http://www.eiga.com/movie/89815/
あらすじをざっくりいうと、高級クラブで用心棒をしていたトニー(画像左側)が問題を起こして仕事を辞める。
その後、トニーはピアニストであるドクター・シャーリー(画像右側)の運転手として雇われることになり、ツアーを刊行する。
舞台は1962年のアメリカで黒人差別がひどい。そんな差別とピアニストが戦う。そしてトニーの正義感が感動をうむ。
僕は英文科出身で黒人差別に関する基礎的な知識を持っていたつもりであったが、今回の映画ではもっとえげつない差別が描写されていた。
今でも残っている差別問題は、もはやこの時代に生きていた人、生まれた人がいる限り完全にはなくならないだろう。
それは、エスカレーターに乗ったら片方を空ける、という習慣並みに根強いものであるということが分かる。
「この地域の伝統的な規則ですから、、、」
VIPの黒人ですらレストランで食事することを許されない。
これがわずか60年前の世界であるということに驚きを隠せない。
一方、トニーはがさつで無学という設定(とはいえ実話なのであるが)であるものの、差別にたいしては毅然な態度で正義感を持って抵抗する。
人情の溢れる主人公だ。
最初はシャーリーにあきれられるものの、徐々に仕事ぶりが認められていき友情が生まれる物語に僕は熱くなった。
なかでも、バーでジャズを演奏して一体になるシーンは最高であった。
何故この話が映画化されたのか。
この映画は多様性について考える授業で是非とも教材として利用されるべきだ。
僕はトニーの人間性に惚れた。
僕も不正や不条理に立ち向かえる力を持ちたいと思う。
つづく