インベカヲリ☆『家族不適応殺 新幹線無差別傷犯、小島一郎の実像』角川書店(2021年)を読む。
無差別の犯行が多いようにみえる。その心理は単純か否か。
BOOK・OFFにあったので購入。
100ページほど読んでもさっぱり人物像が掴めなかったが、もう少し読み進めると見えてきた。
やはりこの人物も家庭が崩壊している。今回の例は祖母の苛めだ。孫を恨んでいたという。
また、母親はホームレスの支援で忙しく、父親も忙しかったため祖母と小島氏が一緒にいる時間が多かったと思われる。
刑務所に入りたかったのは、刑務所が安全地帯と思えたからだという異常っぷりである。
土浦での無差別事件も同様に、家族は砂漠のようにカラカラな関係だったと言われている。
小島氏はADHDと診断されていた。
刑務所が安全地帯となる論理の飛躍や、インベカヲリ氏と交わした手紙の内容を鑑みれば、これまでの発達過程において倫理観や道徳観がどこかでねじれてしまったのだろうか。
この事件もなかなかに深い。
つづく
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