読んだ本
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日記
執行草舟氏が『現代の考察』において断言していたことが(絶対的な真理はない等)、本書ではより詳しく書かれているように感じた。
100ページほど読み進めた。
執行草舟氏も、一時は私と同様に「絶対的な善はある」と考えていたことが語られた。
ちなみに、私のなかでは池田晶子の言葉が今でもなお強力なものとなってるので、絶対的な善を否定する段階にはない。
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特に印象的だったことは、執行草舟氏は学問をする際、ある理論を吸収するときにその理論を構築した人物の人間像、全体像をとらえようとする姿勢を始終持っていたことであった。
例えばニュートン力学を学ぶ際に、ニュートンという人物の全てを解明しようとする点に非常に情熱を感じた。普通の優等生はそこまでするものではない。
すると指数関数の如く、天文学的な数の書物を読む必要性がでてくる。
なぜかくも膨大な本を読み漁っているのか、本書を読むことで『現代の考察』に隠された前提、背景というものが垣間見えた。
内容も『現代の考察』か、またはそれ以上のものを持っているように感じている。
忖度なしに、私はこの人物は稀有な作家であると感じている。
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