芸術「社会、頼むからここにいろ」
社会「あたし・・・つらい」
英語「社会さん、僕がいる。ここにいよう」
国語「音楽、出るなよ」
音楽「もちろんだよ~」
芸術「いけね。鍵閉めねーと」
芸術君は教室に鍵をかけた。
社会「誰か来るの・・・?どうなっちゃうの・・?」
芸術「安心しろ、とにかく30分待てばいい」
音楽「国語はどう思う?」
国語「・・・・・・・」
国語「待とう」
音楽「りょうか~い」
5分後
ドンドンドンドンドンドンドン!!
何者かがドアを叩いている。
音楽「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーー」
英語「ノーーーーーーーーーーーーーーーー」
芸術「わめくな!安心しろ」
国語「どうなってやがる・・・」
ドンドンドンドンドンドンドンドン!!
社会「し、死ぬ・・・・」
音楽「ピンチピンチ~」
社会「えっ?」
それは一瞬の出来事だった。
わずか1秒の出来事だったが、頭の良い社会は気付いた。
たかが1秒。されど1秒なのだ。
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同じ頃。数学は便所にいた。
あまりにもショッキングだった。
たった2つの出来事が数学を奈落の底に落とした。
数学は自分に自信があった。将来大富豪になれるとは思っていなかったが、そこそこ稼げる自信はあったし、女の子に対しても自信はあった。
医の前で自分を見失ってしまった。これは数学にとって初めての経験であり、また、初めての挫折だった。
哲学とオレは違う。当たり前のはずだった。
だが現実はあまりにも残酷だった。
医は哲学と一緒に教室を出た。それも、手を繋いで。
数学「わけわかんねよ・・・」
そして数学に何かが迫っていた。
つづく