読んだ本
つづきを読み進めた。
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日記
第三章「スペイン人とインカ帝国の激突」の終わりまで読み終えた。
結論としては、スペイン人が勝利した要因は「銃・病原菌・鉄」に集約されるが、まだ150ページ程度ではその根本的な原因までは記述されていない。
ちなみに病原菌とは天然痘のことであった。
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加えて、スペイン人とインカ帝国の決定的な差としては読み書き能力であった。
(インカ帝国には文字は存在していなかったとされる)
文字は「情報の伝達」を可能にする。出版の技術は1400年代にグーテンベルクが既に確立していたため、アメリカ大陸の情報はすぐさまヨーロッパへと伝達された。
勝利が見込めると踏めば、すぐさま兵士を増員させ南米へと送り込む寸法である。
四章以降は表面的にしか分かっていないことが深堀りされていく。
インカ帝国ではなぜ文字が発達しなかったのか、なぜ政治機構が西洋よりも未発達であったか等である。
「環境は人間を規定するという」命題は「親ガチャ」という言葉や「教育格差」という概念を生み出した。
しかしそれは「人類史」という途方もない時間軸上ではたいした問題ではないようにみえる。
人類史的にその本質を解明していく本書は非常に興味深い。
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