読んだ本:
つづきを読み進めた。
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メモ
なし
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日記
功利主義(最大多数の最大幸福)の章とトロッコ問題の章について一通り読み終えた。
意志決定における「二重過程理論(感情:オートモードと理性:マニュアルモード)」が本書でも説明がなされていた。
こちらの本と内容が重なるので割愛。
新しい発見もあった。
「権利」という言葉はときに議論に混乱をもたらす。
権利という言葉を用いることで議論が平行線になる。
どちらの主張も「正しい」と思わせる力がこの「権利」という言葉にはあり、まるで議論が「ジレンマ」として解決不能に見えてしまう。
そこで、「解決済みの事例」のみにおいて「権利」という言葉の使用を認めることで問題の深部に斬り込むことが可能となる。
熟議を通していないものは「主張」に止まっていて「権利」ではない。
「主張」と「権利」という言葉の区別が大事なように感じた。
・・・
トロッコ問題については過去に様々考え、個人的に発信してきたので割愛。
思考実験は非現実的で参考にはならないという意見があるが、本質を考えるうえでは必要であることを再認識した。
また、アガンベンのいう「例外状態(憲法が宙吊りにされる状態)」において、道徳はときに機能しないようにも感じる。
統治と権力について考えるとキリがなさそうなので一度ストップしたい。