つづきを読み終えた。
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メモ
なし
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日記
本書は進化論に依拠しながら政治論へと展開されたものであった。
ドーキンス『利己的な遺伝子』によれば、人間も遺伝子の「乗り物」に過ぎない。
利己的でありながら、ミツバチは女王のために自己の遺伝子を「犠牲」にすることもあり、その点においては遺伝子にとって「非合理」の側面も見せている。
人間のレヴェルに話を結合させると、ミツバチのそれは「共感」によって説明される。
かくして、非合理的な側面の「直観システム」と合理的な「推論システム」の両方を併せ持つ人間であったが、「大衆」は道徳的感情を優先させてしまう。
また、SNSの普及が「集団分極化」を誘発させ「対立」が深まる。
かくして政治がうまく機能していないということであった。
本書は政治がうまくいかない原因を説明するに止まっていた。
結局のところ「もっと勉強して賢い判断ができるようにするべき」と喚起するものであった。
個人的に感じたことは、前の記事にも書いたように、「環境」によって政治的無知になるという主張が正しいのであれば、本書は意味をなさない。
そしてそれがもたらす政治的な力学はまた今とは異質なものになり得る。
現状をどうすべきか、ということを考えるのは大事である。
さらに上位の「なんのために生きるのか」「そもそも人生とはなにか」という人間への根元的な問いもまた大事なようにも感じた。
うまくまとめることができなかったので興味ある方は是非ご拝読を。