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読書日記413

ランクル『虚無感について』のつづきを読む。

nainaiteiyan.hatenablog.com

 

 

 

再度自己実現について深く論じていく。

あくまでも、自己実現を目的としてはならないとフランクルは述べる。

何故ならば、副次的なものとしてのみ得られるものは決して直接的には得られないからである、とフランクル述べる。

 

 

これはつまり逆説だ。

愛されたいと考える人は愛されない。

愛されなくてもいいと考える人は愛される。

 

 

フランクルによれば、マズローはこのことを認識しているようにみえる、とのことである。

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フランクルは、心理療法は常に中立性を保つ必要はないと述べる。

緊急の場合、つまり自殺しようとしている人には介入が正当化される。

フランクルによれば、自殺の意志は「誤った良心」であるとされる。

 

 

人によっては自殺は自由という意見がある。

私の場合、自殺の意志はそもそも自由意志なのか?と問わずにはいられない。

しかしながら単純でもないとは思う。

 

 

つづく