この記事は暴走する資本主義による、格差問題へのテーゼである。
ささやかな抵抗である。
そもそも、社会科学の限界点が指摘されるなか、年収と幸福度が因果関係で説明されるのか、というと不可能ではないだろうか。
参考文献:『社会科学と因果分析』岩波書店
この説を当たり前のように思っている方がいるとしたら、とんでもない勘違いだと思う。
因果関係と相関関係は全く別問題である。
それはつまり、別の要因が複数ある、という意味でもある。
それは人間の本性から察するに、優越感、劣等感、承認欲求があげられる。
ただ人と比べて優越感に浸り、承認欲求が満たされるから幸せに感じるだけなんじゃないの?
ということである。
端的に言えば、幸福がお金ではなく感情に帰属される、ということである。
例:「オレ勝ち組」「成功しない奴は無能」
他にも無数に要因が考えられるので、「お金が人を幸せにする」という単純な発想は捨てたほうが良いと思われる。
「最低限の収入は必要」
という、思慮のない浅い反論は受け付けない。
どうしても納得いかない方、1500記事以上書いているので全てに目を通して頂きたい。
この主張に根拠がない、と考えるならば、年収と幸福度の関係にも根拠がない、と考えるのが普通である。
人は誰しもが、乳児から幼児、小学生、中学生へと成長する。
今挙げた誰しもが持っていた「基本的な感情」が消失するとは思えない。
少なくとも、このブログを2年以上続け、ひたすら人間を観察・研究し、心理学・哲学を含め様々な学問や領域に踏み込んだ僕はそう思う。
皆さんはどうお考えだろうか。