スイッチを押すと5人助かり1人死ぬ。
押さないと5人死に、1人助かる。
さてどうする。
何もしないと罰せられる?否。
「とても判断できる状態ではなかった。」
最もである。
逆はどうか。
1人殺すことになる。人為的に結果を操作することになる。そこには責任が伴う。
立派な犯罪者ではないだろうか。
「5人を助けるためにやむを得なかった。」
これが被害者に通用すると思うか。否。
責任は、結果から?
そう、結果からくる。
福知山線の事故が起きる前に、1人、果敢に電車に飛び込み、乗客は全員怪我で済んだとする。しかしこれは立派な犯罪となってしまう。100人の命を救ったのにも関わらず。
物事は結果で判断されてしまうということである。
帰結という名のワナ。推論の限界。容赦のない責任。