本を読むことは会話とほぼ同じだと考える。
本の文章は、ある程度は編集者やライターが代筆しているのは知っている。
ただ、それでも意見までは刷りかえられることはないだろう。
僕は同年代の人とはほとんど話さない。
人生の先輩と話したほうがためになるのは自明だ。
僕は悲しい生き物だろうか。否。
楽しいので十分なのである。虚勢でもなんでもない。
同年代の人が集まったところで話のネタは「結婚」「お金」「下ネタ」「仕事」と相場が決まっている。話の密度・精度が薄い。
本はお偉い方々との対談に参加するようなものだ。
しかもわずかな値段で。
こんな素晴らしいことはない。
オフィス街の中枢で働いていなくても、世界の英知は本に詰まっている。
僕はそれをビュッフェのように貪る。
なんという贅沢。しかも時間無制限というおまけ尽きなのだから。