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「善い」と「良い」の狭間。そしてShouldについて

英米哲学史講義』を読んだ。

 

「~は良いことだ」という命題には「~べき」の意味が必ず含まれているという話であった。

考えた。

損得勘定で考えるならば、正しいと感じる。

 

■「今すぐ上司に謝ったほうが良い」=「今すぐ上司に謝るべき」である。

なぜならば、謝った方が得をするからだ。

 

良いとは、得をすること。

また、少しでも得をしない可能性があれば「良い」とはいえない。良いとは必然性が含まれていると述べられていた。

必然でなければ、良いかもしれないになる

 

では善いとはなんだろう。

その前に、詐欺師が「良い」という場合について考えた。

■「今すぐ投資したほうが良い」

まず、「今すぐ投資するべき」であると認識する。ということは、投資するほうが必ず得をするということだ。皮肉なことに、両者も必ず得をすると主張している点においては一致している

ただ、嘘をついているので詐欺師の場合損をする。

 

「良い」とは損得の話であることがわかる。

 

では「善い」はなんだろう。

ここは、読者の皆さんにおまかせしたい。

 

問い屋さんの問いかけ

■「良い」が損得の話であるならば、「善い」とは何を指すのだろう。

 

追記:Shouldは命令形で訳されることが多い。

それは何故だろう。

 

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