時は6900年。
なんとか核戦争は起こさず、人々は平和に暮らしていた。
さて、今日は家系ラーメン食おう。
ボタンを押す。ピ。家系ラーメンをすする。
うんめ。
今日は第6宇宙のあやちゃんと南国でも行くか。ピ。
技術は完璧だった。ボタンを押せばなんでもできる。
でも人を殺すことはできない。そこも完璧だった。
人は繁殖しすぎた。おかげで必要な食料も増えた。
でも人は勝った。まずは第2宇宙に移動できる手段を得た。
そして第2地球を作った。地球にはキャパがあった。
増えすぎた人たちは第2宇宙に移動した。
ゴミが増えすぎた。でも人は勝った。まずはゴミ箱専用の宇宙と繋いだ。
そしてゴミはボタンでピ。そこに移動する。
人はもっと繁殖した。でも人は勝った。
第3宇宙ができるといっきに第100宇宙まで完成させた。
ゴミ箱も100個作られた。
葬式がなくなった。人は勝った。
ファイル復元機能が完成すると、年齢という概念が消えた。
若返り機能、老化機能が完成すると、平均年齢は24歳になった。
人は好き放題、何をしても大丈夫。
何でもできた。でもできないこともあった。
もう無理、死にたい・・・
自殺ボタンが押された。ピ。
翌日、何者かによって復元されてしまった。
うそだろ・・・
翌日、宇宙は1億個以上コピーされていた。
コピーボタンを押して、ペーストするとできるらしい。
消せるかって?何故かエラーになるみたいだ。
つまり消えない。消えても即復元される。
翌日、宇宙はもう数えきれないほどに増えていた。
そして、人もまた、数えきれないほどに増えていた。
そして消えることもまたなかったのだった。