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読書日記1027

読んだ本

ペトル・シュクラバーネク『健康禍:人間的医学の終焉と強制的健康主義の台頭』生活の医療社 (2020)

小川公代/吉野由利『感受性とジェンダー:<共感>の文化と近現代ヨーロッパ』水声社 (2023)

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日記

 

本ばかり読んでいないで何かできることはないか、という内なる声が社会問題への勉強を促す。

良くも悪くも、ひとまず流れのままに貪り読む日が続いている。

ビジネスの世界で活躍している人間は私のような読書バカを「ディレッタント」と切り捨てるが、ディレッタントにも意地がある。

 

・・・

 

県内最大級の図書館で『健康禍』という本に出会った。

里中李生氏がアルコールの有害性について著書のなかで何度も強調している。

自分も気を抜けば酒に逃げる日が来るかもしれないと思った。

しかしテレビをつければいかにも楽しそうに、芸能人がお酒のあるワンシーンを視聴者に見せつける。

里中氏の本は道徳とお金が癒着していることを示唆する内容であったが、アルコールについて自分なりに調べることにした。

 

 

・・・

 

健康主義をヘルシズムというみたいだが、行きすぎると「健康のためなら死ねる」というパラドックスに陥る。人は必ず老いる。昔、『学校の怪談3』という映画で、教室に閉じ込められた少年たちが、迫ってくる壁に必死に抵抗する場面があったが、寿命もこれと同じで、人間は抵抗したところで迫ってくる壁の速度を落とすことが限界で動きを止めることまではできない。

 

 

シュクラバーネクという人物の書く文章は皮肉と事実が断続的に展開されていくので読解に時間がかかってしまった。

とても一日や二日では読めるものではない。

今日の段階では、アルコールは微量でも有害だ、という可能性が高いことは読み取れたが、シュクラバーネクの主張では「アルコール中毒」というのは社会的につくられた概念に過ぎないということを訴えていた。

 

 

この種の議論は食べ物が肥満の原因だ、と言うくらい無意味なものだと語られた。

そして分析すべきはその社会的背景にあるとした。つまり「なぜ適量よりも多くの量を飲み続けているのか、それは何故なのか」という問いかけである。

ここで宮台真司氏の持論と通ずる点を見出した。

 

 

宮台氏は癒しブームを批判していた。

癒しを与えることで何かのストレス的な問題を解決するというのは明らかに間違いで、直すべくはその癒しを与えなければならない状況をつくっている社会構造にあると宮台氏は述べていたがこれは自分も共感した。

 

 

行き過ぎたヘルシズムを和田秀樹氏も批判的にみている。

しかし今テレビではこういった人間は干されしまう。

そこに闇を感じずにはいられない。

未知なるコロナウイルスはすぐにワクチンが出来たにも関わらず、何故いまだにマラリアエイズにワクチンがないのか。

 

 

医学的な問題や法律的な問題は素人にとってハードルが高いとはいえ、政治や社会問題に直結する以上、自分は日々疑問に思ったことは自分で調べて納得するまで考えたい。

今日は時間がないので他に読んだ本などの感想は明日以降書いていきたい。

 

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