すぐに役に立つ本はすぐに役に立たなくなる。
これは真理に近い。
そういう類いの本が100円コーナーに溢れている。
本当に役に立てばそんな惨めなコーナーに置かれることもないはずだ。
「この本は絶対に手放したくない」と読者に思わせることに見事に失敗している。
なんたる醜態。
遠回りは逆説的に近道になり得る。
目の前の本が役に立つかどうかという損得勘定は不要。
毎月毎月、そういった本が書店に現れては、毎月毎月、かつてはそこに置かれていた本が100円コーナーに移動していく。
いい加減に、このことに気づいたらどうだろうか。
売れないものに価値があるという、逆説が一部発生している。
「有益なものとはなにか」ということをいま一度突き詰めて考えるべきだ。
「有益な政策とはなにか」
「有益な仕事とはなにか」
「有益な時間とはなにか」
「有益な空間とはなにか」
僕は最近、日本の政治を批判することはナンセンスだと思うようになってきた。
そもそも彼らを選んだのは自分達ではないか。
文句があれば自分が議員になって日本を変えてやる、という姿勢をみせて欲しい。
僕は確固たる信念を獲得した際にはなんらかの行動に移行する。
つづく