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ジョン・スタインベック『ハツカネズミと人間』読了

半の30分間、僕は完全にこの物語に没入した。

何もかも全てが物語に集中した。

僕は感情をうまく説明できる語彙力がないと、この小説を読み終わって感じた。

 

 

感情をうまく説明できる語彙力がないのか、それとも言語の限界なのか。

どううまく伝えることができるのか。

 

 

内容としては、厳しい現実のなかにも人間味の溢れる日常、そして理不尽が、これ以上のない表現力、描写力を併せ持って僕の目の前に迫ってくるものであった。

 

 

「本なんてつまらない、仲間が欲しいんだ」

この言葉はクルックスの言葉である。

今となっては完璧にOUTであるが、この本では当時の文章を曲げずに「黒んぼ」として登場する。

 


当時はおそらく白人から非人間扱いされていたが、そんなクルックスにリアリティを吹き込むスタインベックのあたたかさ。

 

僕は対照的に本としか接していない今日この頃である。

都会は冷たいと人はいう。

僕もそう感じる。

こんなに豊かな東京で、なぜ冷たいというステレオタイプが生まれてしまったのだろう。

この本を読んで考えずにはいられなくなった。

 

 

つぎはロシア文学も読んでみたい。

つづく