こちらのつづきである。
僕は書評を書く才能はないと思うので、以下思ったことを記録として残すため、だらだらと書いていく。
知の巨人、小林秀雄の1つ年下にあたる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おそらく、それは「理不尽」である。
少なくとも、この本には「理不尽」に溢れている。
親の暴力
親の怠慢(ネグレクト)
祖母のいじめ
貧困
etc
この金子文子という人物に僕は少しながら自分を重ねる。
それはこのブログにも書き残したので多くは語らないことにする。
僕も少なからず理不尽を経験したが、この人にとっては取るに足らないものに違いないだろう。
「その程度で・・・」
と金子文子が言っているように聞こえる。
しかし、僕らには共通点がある。
学によって自分の力を限界まで伸ばそうと決意したことである。
本を読む限り、彼女は社会主義の欠点に気づいている。
ハンナ・アーレントとの共通点
それは、「気の合う仲間と共にすること」である。
彼女は、本質的に社会は人を完璧には幸せにできないことを見抜いている。
社会主義も、結局はそのなかでまた支配者が現れて、同じことを繰り返すと彼女は考えていた。
100年前も今も変わらないことがある。
富めるものは富み、そうでないものは権力(=資本)に服従しつづけるという現実である。
この100年で人はどのくらい幸せになったのだろう。
とまあ、いろいろあるが、自分の人生は自分の力で切り開く。
これは普遍的なように見える。
つづく