以下の続きである。
こちらはエッシャー『階段の家』である。
この絵を見て何が言えるか。
エッシャーは、意識と無意識の関係性を絵で表現したのではないだろうか。
これこそ、意識と無意識が裏表の関係があることの証ではないだろうか。
それはつまり、裏であることと、表であることを同時に認識することは不可能であるということ。この絵を見ていれば、僕はそう感じる。
このことが逆説についてどう説明できるのか、というのが今のところ難問ではあるが、逆説とは意識と無意識を対比するものだと考える立場は揺るがない。
つづく