暗記はただの単純作業と捉えてしまうと効率が悪くなり、時間を無駄に消費することになる。
暗記の作業は基礎工事と似ている。
部分だけを考える(つまり、全体を考慮しないただの作業)ことは、全体として捉えると、無作為に柱を打つようなものである。
暗記を、建物を立てるまでのプロセスとして考える。
やりがちな行為は、50個暗記するときに、10個ずつやること。これは効率が悪い。
全体的にすこしずつ作業を進める。つまり、いっきに50個を暗記しにいく方法が合理的であると言える。
全体性を考えてから部分に取りかかる、つまり、設計図を作ってから暗記するということ。
全体を考えずに部分を構築していくやり方では建物はつくれない。
あくまで比喩として考える。
チャンクという心理学の用語がある。
bookはを暗記するとき、b、o、o、k、の4つで暗記するのは効率が悪すぎる。
bookは1チャンクである。
b、o、o、k、は4チャンクである。
いっきに50個覚えにいくことで、チャンク数を減らせると僕は考える。
建物を立てるまでに、いかにチャンクを節約できるか。
これが暗記術の構造ではないだろうか。