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山本文緒『恋愛中毒』読了

んばんは

行き詰ったら小説に限ります。

 

今回の小説のテーマは、「パトロン」「愛人」です。

パトロン=patron 「支援者」という意味の単語は古くからあるようです。

この小説は構成がよくできているなと思いました。

現在→過去→過去の過去→過去→現在のように、だんだんと登場人物の事情や背景、謎がわかるようになる構成です。

 

主人公の水無月さんが、30代のころに有名人と弁当屋さんで出会い、その方に口説かれる形で、気づいたらパトロンになっていたと。そして深い深い物語が始まる・・・という内容です。

 

400ページ超えという長編でしたが、なんとか3日間で読みました。

小説の始まりは、40代になった水無月さんが謎の事務員という設定で、社長に唯一「さん」付けで呼べる存在として恐れられているところから始まります。自分と同じような境遇の女性が会社に押し寄せてきて「井口を呼べー!」と。そこから水無月さんの過去の物語が始まります。

全体的には読みやすく、先へ進めば進むほど面白くなってきて、最後は加速していっきに読みました。

 

僕は感想文が苦手なので、ざっくりと感想を書きます。

 

うまい話はない。甘い話に罠アリ。

 

以上です。草