はてなブログ大学文学部

読書日記と哲学がメインです(毎日更新)

説明できたからといって本質を捉えている訳ではないと僕は考えます。

愛が最たる例です。

プロ野球選手、俳優、医者などが「モテ」の代表格として語られる際の、説明として、

 

「女性は強い遺伝子を欲しがるため、時代の勝者と結婚する」

というようなものがあります。

『僕は愛を証明したいと思う』『恋愛工学』など 恋愛系の書籍より

 

当時の僕ですら、この論理には疑問を抱いていました。

説明に納得はできるが、何か腑に落ちない。そんな感覚がありました。

 

利己的な遺伝子』では、生物は遺伝子の乗り物だという主旨の内容でした。

「強い遺伝子を欲しがる」という表現と、「生物は遺伝子の乗り物」という表現に、違和感を感じませんか?

遺伝子が遺伝子を欲しがる?なんのことやら。

「遺伝子は遺伝子を残したがる」が正確な表現ではないでしょうか。

 

説明できても本質には近づけないという良い例だと僕は考えます。