読んだ本
つづきを読み進めた。
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メモ
なし
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日記
いっきに300ページ弱読み進めた。
端的に古典の力を感じさせられた。(『資本論』は1867年に発行)
世の中の出来事の大部分は古典によって既に語り尽くされている。
本書では、例えばビットコインのような仮想通過に関してもマルクスは間接的に説明していることが理解できた。
・・・
300ページまで中身が意外にも濃いのでまとめることは出来かねるが、格差是正について考えるきっかけを再度与えてくれたように思う。
本書によれば、低所得者層における労働力商品の質の低下は、日本の資本主義経済を弱体化に繋がるとされる。
つまり、格差は放置するべきではなく、国がなんらかの政策を打ち出す必要があるとのことであった。
(お茶の水大学の研究によると、親の収入・学歴と子供の学力には正の相関関係がある)
これまで個人的には、格差についていろいろ考えてきたが、効用や価値観の側面 (厚生主義の観点) から、むやみに格差を是正することは税金を相対的に多く払う人たちにとって、そして国全体的に望ましくないという考えにたどり着いてきた。
もっと視野を広めると今回のように、富裕層だけではなく全体にも負荷がかかるとのことで、宇野学派の解釈がどこまで正しいのかは一旦保留して、これは考える材料として頭の隅に入れておくべきだと感じた。
また、貨幣を突き詰めるとそこに存在の根拠はなく、ただ信頼があるだけという点にたどり着く。
そこが「責任」と同じように虚構で成り立っていることと類似しているように思われた。
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