まず新幹線殺傷事件に関しては、脳に何らかの異常があったと考えるべきである。
どんな理屈を重ね合わせても、刑務所に行きたいから人を殺しても良いという帰結にはなり得ない。
人間の悪について考えるために、その参考資料として『善と悪のパラドックス』を読み進めた。
扁桃体が感情の抑制を司ることを再確認。
闘牛は、扁桃体のとある部分に電気を流すことによってその攻撃性を取り除くことが可能であった。
攻撃性と扁桃体は大いに関わりがあるだろう。
そして、発達過程において何らかの要因によって扁桃体がうまく機能しなくなった、と考えるのが妥当ではないだろうか。
読書日記110では、仕事についてもいろいろと書かれていた。
全てを書くことはできなかったが、今日思ったことがひとつある。
世の中、「やりたいこと」と仕事を繋げる向きがある。
しかし、現時点で僕は「やりたい仕事」は存在しないと考える。
やりたいことは言うまでもなく、お洒落なカフェで美味しいケーキを食べたり、お肉と赤ワインを飲み食いするといった、些細なことなのだと思う。
むしろ、世の中にはやりたい仕事など存在しないと理解してから物事が始まる気さえしてくる。
それは、自分探しにおける「自分」がそもそも虚構であるという哲学的真理からによる。
つづく