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柳美里『人生にはやらなくていいことがある』ベスト新書(2016年)読了

ちらの本でお勧めされていたので購入。

 

nainaiteiyan.hatenablog.com

 

 

僕はいつも、読み終えたときにタイトルの意味を考える。

今回はどうだろうか。

 

 

この方は過去に高校の退学や自殺未遂を経験している。

それでも「後悔はない」と言う。

それはどういうことか。

 

 

「人生に計画は必要ない」と柳氏はいう。

僕もそう考える。

本書では東日本大震災のことが書かれている。

国家規模の災害が起きたときに、計画が壊されることがある。

リスクというものだろうか。

 

 

常に人はリスクにさらされつづけている。

でもそれは悪いことではない。

大事なのは、そのつきあい方である。

著者はそのことを深く理解しているのだと思う。

 

 

僕も計画をたてることはしない。

厳密言えば、たてることはできない。

立てては崩れ、立てては崩れの連続。それを過去に痛いほど僕は経験してきた。

 

 

ここでまとめに入りたい。

つまり、人生にはやらなくていいこととは、

「のちに後悔するようになる事」であると言える。

 

 

この本は少々哲学的でもある。

のちに後悔する事とはなにか。

僕が何回もブログで書いているように、「計画的」な人生だ。

それは一見、おかしいように見える。

しかし、逆説的に「計画的な人生」が「後悔のもと」になった事例などいくらでもある。

今を生きるということは単純であり、難しい。

 

 

この本を読むことで、その逆説と人生の本質を感じとることはできるはずである。

つづく

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