以下の続きです。
参考文献:岡本裕一郎『ポスト・ヒューマニズム』NHK出版新書2021年
まず、哲学の「自然主義」ですが、
端的に言えば、
「自然科学で世界の全てを説明できる」
です。
僕は、理由には二面性があると書きました。
つまり、物事はランダムか否か。
僕の解釈では、必ずしも世界は決定的でなければならない、と自然主義が考えているとは思っていませんが、
「人間の心=世界」と本書では解釈されているので、
「物事には理由がない」と結論付けをすることは可能だと思われます。
これを「相関主義」と言います。
前回の記事に書いたとおり、「理由には二面性」があり、もし相関主義が有力になれば、
「世の中が何故あるのか、何故人間はいるのか」
その理由は「無い」ことになります。
僕としては、ちょっと寂しい考え方です。ぴえん。
つづく