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橋本治『恋愛論』の感想

恋愛について書かれた書物はたくさんある。

二村ヒトシ氏の本は抽象的で難しいところがある。『すべてはモテるためである』

ナンパ師であり社会学者でもある宮台真司(漢字を忘れてしまった、、!)の本はさらに難しい。何を言っているのかさっぱりわからない。

それに比べて、数年前に流行った恋愛工学系の本は読みやすい。『ぼくは愛を証明しようと思う』『恋愛工学』『ナンパが最強のソリューションである』など

そして、、
橋本治氏は宮台氏の言いたいことを少しわかりやすく説明してくれた、と解釈している。

これらの本は大学生の頃に手に入れたのであるが、当時はさっぱり理解できなかった。恋愛工学は理解できた。

恋愛論もさっぱりわからなかった。

時を経て、、
7割は理解できたと思っている。

恋愛とは元々存在していなくて、人間が自ら造り出して現実に結びつけようとする。
こんな表現、最初はさっぱりわからなかった。
ただ、200ページくらい読み込んで、ようやく理解しかけてきた。

感動した。
難しい本に挑戦する面白さはここにある。

以前にも記事に書いた。
平素な文章を理解できなければ、それは自分がまだ経験が足りなくて理解できない可能性が高い。
それを棚に上げて反論しようとしてはならない。

橋本治恋愛論』は意味不明であるはずがなかった、、
当時の僕が馬鹿で、経験が無さすぎたのだ。

ということで、抽象的な恋愛論を読んでみたい方におすすめです。