読んだ本
つづきを読み進めた。
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日記
400項まで読み進めた。
小室直樹は執筆に追われお酒に入り浸り、そして体調を崩しては原稿の締め切りに間に合わないという負のループに突入。
原稿の締め切りが近づけば鬱になりまた酒をあおり、いかに忙しい生活を強いられていたのかが理解できた。
また、身体への過度の負荷が小室ゼミの終焉を招いたのだと感じた。
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300ページを過ぎた辺りから内容は比較宗教学や天皇論、中国の古典へと話が展開され全く理解ができなかった。
ひとつ覚えている点といえば、小室直樹が語った文学論である。
明治、大正、昭和の前期まで大衆小説は「時代物」が占めていたということであった。
今も本屋に行けば「歴史小説」というコーナーが設けられている。これはその名残だと言える。
執行草舟氏の言ったように、いま70歳以上の世代が武士道の精神がかすかに残っている最後の世代ということなのだろうと感じた。
今日も小室直樹の知識量に圧倒された。
彼は中国の古典も知り尽くしており、古典と政治家の教養に関する彼の持論は大いに参考になった。
もはや宗教を知らずに社会情勢は語れないだろう。
彼らの研究内容であった「構造機能分析」の内容を読んでも全く分からなかったが、本書を読み進めていくうちに日本社会の構造は日本人のエートス(行動様式)を歴史的かつ帰納的に明かしていくことによって見えてくるのだろうと思われた。
某経済評論家の動画をこの前拝見したが(政府がお金を配れば豊かになる等の議論)、彼は経済のことしか見えていないという点、日本人のエートスをほとんど理解していないと思われた点でやはり思弁だと思われた。
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