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副島隆彦/佐藤優『「知の巨人」が暴く世界の常識はウソばかり』ビジネス社 (2022) 読了

引用元:版元ドットコム

 

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感想

 

 

藤森かよこ氏が副島隆彦氏の本をよく読んでいることが分かったので、その流れに乗ってみた。

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そして佐藤優氏との共著である本書を読み終わった。

個人的には全共闘に対する関心が強いので、その影響を受けている二人の対談は面白く、あっという間に読み終わった。

他にもマルクスに関する本は何冊か読んだ。

 

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・・・

 

 

前半はマルクス主義、中盤は現代史、後半は哲学史について語られる。

個人的に後半は読んでいて面白かった。

ルソーの欠点についていろいろと書かれていた。

 

 

先程の記事で、ボードレールやバークがルソーを批判したことを書いたが、ルソーの善し悪しはおいて、ひとまずこの流れのなかで人間の心理を読み取る余地を感じる。

革命期を研究することは人間の根元に潜む心理を探ることでもあるだろう。

そこは心理学だけではカバーしきれない。

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副島氏はルソーの能力主義は否定しなかったがルソーの官僚主義は否定した。佐藤氏も同様で、官僚主義は国家の暴走を止められないことを指摘した。

官僚主義とはそもそも何をもってそう呼ぶのかがよく分からなかったが、ルソー批判の対象は把握できた。

 

 

ルソーが持つ思想の背景に合理性と理性を重きをおく、現在に至るまでの近代的価値観が挙げられていた。

言うまでもなく、近代合理主義の帰結は原爆である。

これを進歩として捉えてるかどうか。

これは難しいところで、私たちは豊かな生活を有り難く享受する一方では、環境を破壊しつつある社会を無意識に肯定している。

 

・・・

 

それでもギリギリのところで踏ん張っているのは良心が存在し、宗教がその支えとなっている可能性については否定できない。

キリスト教がいまだに根強い理由について、佐藤氏は隣人愛の原理を挙げた。

 

 

世の中は理屈を越えたものがある程度社会を支えている。

 

 

モリス・バーマンの試みと同じく、合理の限界を模索することは大事であると感じた。

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