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仲正昌樹『教養主義復権論 本屋さんの学校2』明月堂書店 (2009) 読了

仲正昌樹教養主義復権論 本屋さんの学校 Ⅱ』明月堂書店 (2010)

つづきを読み終えた。

 

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感想

 

読み終えて、「ハッキリ言ってやさしくない」という帯の言葉通り、読めば読むほど自分がいかに世の中のことを知らないのかを痛感した。

 

 

「言葉を正確に使用しなければならない」ということは頭のなかでは分かっているものの、これをいざ実践するとなると、かなり難しいことを理解した。

例えば「共感」という言葉ひとつとっても。仲正氏によればそれはアダム・スミス道徳感情論』で論じられている、社会的関係性のなかで形成される「共感」なのか、それともルソー『人間不平等論』で論じられている自然感情としての「哀れみ=共感」なのか、それともロールズ『正義論』で描写されている「正義感覚=共感」のようなものなのか。

こういうことをハッキリさせるべきだと書かれていた。

 

 

自分はそこまではできないにせよ、せめてある程度の裏付けされた根拠くらいは引っ張り出せるようにしたい。

 

 

また、白井聡氏は倫理学も哲学も客観的な数学を重視するべきだと主張する。

 

 

・・・

 

2023年、今更数学をやり直す気はないが、もう少し古典を読んでいこうとは思っている。

新しい本ばかり追っていては自身の論理体系が空洞化していくように思われたからである。

 

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関連図書

 

仲正昌樹教授の本

 

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