今日読んだ本:
エディエンヌ・ド・ラ・ボエシ『自発的隷属論』
ホセ・オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』
吉田隼人『死にたいのに死ねないので本を読む:絶望するあなたのための読書案内』
アントニオ・ネグリ/マイケル・ハート『アセンブリ:新たな民主主義の編成』
ヴァイアニャク・プラサード『悪いがん治療:誤った政策とエビデンスがどのようにがん患者を痛めつけるのか』
永井彰/日暮雅夫/舟場保之『批判的社会理論の今日的可能性』
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メモ
時勢に適応させたものは真実とは似て非なるもの
力の源泉が欲望である時と使命である時には雲泥の差がある
自発的隷属の要因⇒教育による習慣
心理学的に言えば内在化されたスキーマ
本と知は剣よりも勝る
"トルコ大王は、書物と学識というものが、ほかのいかなるものにもまして、人間に、自己を知り圧政を憎む能力と理解力を与えることを熟知している。" P45
抗がん剤⇒正常な細胞をも破壊する
分子標的薬⇒正常な細胞を破壊しない
製薬会社から医師への支払いは製薬会社への利益になることが研究で示唆されている
"監視体制の確立が圧政者を守っていると考える者は全く誤っている" P65
圧政者を守っているのは数人。
アクセル・ホネット「何が正義なのかを決める基準は社会のなかで実際に制度化された理想によって判断される」
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日記
機会の平等というものを歩きながら考えてみた。
思考実験は極端なことから始めると議論の落としどころを見つけやすいと思う。
例えば歯学部、医学部。
医学は卒業までに莫大な費用がかかる。
アメリカのように、卒業のほうが難しい制度に変えるべきではないだろうか。
大学無償化。入学試験料の無償化。授業はオンライン。完全リモート化。
さてどうなる。
意外にもメリットは大きいようにも感じる。
金銭的な問題で夢を諦める人がゼロになる社会。
それと引き換えにどういう代償を引き受けなければならないのだろうか。
こういうことを考えてみると意外にも楽しい。
民主主義は多数決支配主義。
あらゆるものは多数決によって支配される。
この認識は合っているのだろうか。自答する。
次第に不安になる。
私は、ペーパーテストは人並みにはできるかもしれないが、意外と物事の本質に関しては無知なのだということを痛感する。
当たり前のことを、なぜ当たり前なのかを改めて問われると、困ったことになかなか自信をもって答えられないのである。
そのことを認識できただけでもまだ良いほうなのかもしれない。
物を書くという行為は、絶えず自分と向き合う行為でもある。