「神が正直でいなさいと命令されたから、僕は正直でいる」
命令について徹底的に考えた方がいます。カントさんです。
カントさんは命令を2つに分けました。
仮言的命令とは、
「合格したければ勉強をしろ」というように、
勉強が合格の手段となるような命令のことを言います。
定言的命令とは
「勉強しろ、とにかく勉強しろ」
「何故?」
「勉強をすれば良い大学へ入れるから、良い大学へ入ると良い企業に入れるから、良い企業に入ると、結婚できるから、結婚できると幸せになれるから」
目的が連鎖し、最終的に「幸福になるべき」で止まります。
そして幸せになるためには、必ずしも勉強は必要ではありません。この場合、勉強は幸福になるための手段ではないのです。
この類の命令を定言的命令といいます。
カントさんは何を言っているのか意味不明だったのですが、よくよく調べると良いことを言っています。
「自分が何かをしようとしたら、それと同じことが普遍的な法になって、世界中の人も同じようにしてもよいか考えなさい。そして、それでも良い場合に限ってその行動が許される。」
カントさんは、道徳があいまいとなっている世に対してこの定言的命令を導入したそうです。
カントさんはあらゆる論理破綻を徹底的に考え抜いた方です。うーむ。凄い・・