差別はいかにして生まれるか、という問いの前に、差別の性質について考えることが優先されるべきだと思われる。
そもそも差別とはなにか。
どのようなものと等置することが可能か。
差別のない状態は何と倒置され得るか。
そもそも「差」なのだから、変数が存在する世界においてのみ存在し得ることは容易に想像がつく。
問題は、変数が存在することと差別が存在することの間の断絶についてである。
差別はスティグマの性質を分かちもつ。
差別は不平等の性質を分かちもつ。
差別は格差原理の性質を分かちもつ。
人は語彙力が増えると賢くなると考えがちではないだろうか。
むしろ語彙力が増えることによって、事態がややこしくなっているようにみえる。
カタカナの跋扈。
メリトクラシーの跋扈。