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缶チューハイと貧困の哲学。「希望回路」及び「拡大ー構築理論」による希望的省察。

参考文献:小林正弥『ポジティブ心理学 科学的メンタルウェルネス入門』講談社選書メチエ(2021年)

 

 

幸福度というものがコロナ禍以降にわりと重要になってくるのではないか、というのが僕の見立てである。理由としては以下が挙げられる。

・先行きの見えない漠然とした不安が蔓延っている

・雇用不安

メリトクラシーの台頭

・大企業等、副業解禁による事実上の終身雇用の終焉

・トマピケティが明らかにした、格差原理

・市場原理が恋愛にも蔓延る→恋愛のネオリベ

など

 

 

ここで、ポジティブ心理学と哲学をかいつまみながら、まだまだ希望的な考え方を持てる可能性があることを示したい。

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実証的に、「利他」が幸福度を上げることが示されている。

幸福度というと抽象的にみえるかもしれないが、たとえば、これはアンケートなどで「今気分は優れていますか?」「楽しいと感じるときがありますか?」といった質問項目に「あてはまる」「ややあてはまる」と答える人が増加することを示す。

 

 

「だからなんだ」

「それがどうした」

否。

塵も積もれば1万円。貧困を脱出する鍵になる。

 

 

貧困のドキュメンタリーを観ると大体同じような購買パターンが見受けられる。

タバコ、お酒。

これを「日常的」に買うことは、意外にも大きな支出となる。

一日一缶でさえ、近年酒税増で値上げしている。だいだい120円/缶である。

つまり120×30で3600円は月に支出することとなる。

タバコはさらに支出が増える。

 

 

そもそもなぜこれらの嗜好品に手が出るのか。

「イライラ」「ストレス」ではないだろうか。

必ずしもそうではないとしても、ストレスは衝動買いなどの因子となり得る。

つまりは、幸福度を上げることは生活コストを下げることにもなり得る。

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募金やチャリティーへの寄付が幸福度を上げることも実証実験で示されている。

「毎週10円でもいいから募金してみる」

これが幸福度につながり、ストレスを軽減すれば無駄な「衝動買い」を抑えることが可能になるのではないだろうか。

 

 

何かをプレゼントする。

何かを贈与してみる。

卑しい精神が「安かろう悪かろう」の罠にハマり、結果的に「貧困」の蟻地獄に陥る危険性を無視することはできない。

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「学習性無力感」から脱出できることが示された。

「希望回路」である。

ポジティブな気持ちが貧困から脱出する鍵になり得る。

これは大発見ではないだろうか。

 

 

また、「拡大ー構築理論」によれば、ポジティブ感情(愉快、楽しいなど)が認知能力を上昇させる。

一時的に判断力が上がる。

 

 

ポジティブでいることのメリット、ネガティブでいることのデメリットがまだまだ数多く存在するだろう。

 

つづく