以下の続きである。
今度は世界全体の経済、特にSDGsの視点から考えてみたい。
『革新的なテクノロジーとコミュニティーがもたらす私たちの未来』を読んでみた。
”『成長の限界』の著者の一人であるランダースは、その40年後に発表した『2052』(日経BP , 2013年) において、あらためて未来への警告を発している。この本のなかで生態経済学者ハーマン・デイリーは「経済成長はすでに終わっており、現在の成長は不経済な成長だと考えている。生み出される価値よりも生み出すための費用のほうが上回っているため、世界は豊かになるどころか、貧しくなている」と述べている” P37
また、ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』河出書房新社、2018年 においても、富の二極化による「ディストピア的」未来が描かれている。
また、岩波新書『豊かさとはなにか』においては、豊かさの認識のズレを指摘している。
”いま私たちを駆り立てている金銭至上主義。効率万能主義の時代精神は、いったい何から由来するのだろうか、立ちどまることを許さないほどに加速した日常生活を豊かさとかんちがいしているのではないだろうか。"
本書ではその問題を最初に提示し、そのなかで具体的に何ができるのかを述べている。
次回、その内容について述べたい
つづく