まず、70億人全ての人が豊かな先進国と同じ生活レベルで生活すると地球が破滅するのは自明と思われる。
破滅とは、要するに人間だけでなく他の生物も死滅することを意味する。
希望は技術的側面と規範の進歩だと思われる。
前者は主に科学力にかかっていて、後者は主に政治にかかっている。
もはや個人レベルに出来ることは、ただ人間社会の発展を信じて生き抜くことでしかないと思われる。
理想論としては、先進国の生活を慎ましくしていくようなプロセスも必要である。
端的にいえばエネルギーを節約する文化が必要になると思われる。
しかしそれは机上の空論に成りかねないので、やはり科学の革命にかけるしかないような気がする。
そう考えれば、研究費が理系寄りに傾くのもわからなくはない。
競争の行き着く先は環境破壊か、はたまた持続可能な地球との共存か。
国を豊かにして科学が進歩するお手伝いとして、とりあえず仕事は何でもいいからやれ、日本を発展させろ、という理屈はまだ通用するのだろうか。
そこがまだ分からない。
つづく