人生は草!

読書と哲学。大学院入試日記

承認形成の3つの過程

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 前回をざっくりまとめると、ヘーゲルは、マキャベリやホッブズが前提とした社会存在に異を唱えた。 彼らは「原子論」的な人間観を想定しており、つまりは人間の本性を「自己中心的」であると「単純化」すること…

トートロジー的欲求

科学者には知的好奇心が相対的に強い人が多いと思う。 比較できるものではないが、僕もそこそこ知的好奇心は強いと感じている。 何のためか。 科学は実用的であるので、理由としてはやはり「世のため人のため」と説明されることが多いだろう。 しかし、それ…

形式的無意識の矯正

レイシズム(人種差別)はどのようにして解消されていくのか。 僕は「意識」と「無意識」の領域についてまず考える。 ある人種に対して「怖い」という感情が生まれると仮定する。 この感情は「無意識的」なものであると考えられる。なぜならば、「怖い」という…

原初的な闘争モデルの再解釈

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 前回をざっくりまとめると、ヘーゲルは、マキャベリとホッブズが想定した人間社会を「無機的 = フィクション」として、実体とは違うと考えた。 人間の本性は「非人倫的な統計」とヘーゲルは考え、彼らの想定した…

パニック症・条件・コマンド入力

僕はパニック障害が生まれる条件というものを解明したい。 精神医学のやっていることは生理学的観点、脳科学的観点の研究に限定されている節がある。 それは自然の秩序、システムを「説明」するに留まると思われる。 その後、「○○が原因ではないだろうか」と…

夢の中でイデア論を語る

まだ明晰夢は見れていない。 しかし記憶はしっかりと取り続けている。 今日の夢も相変わらず、複数の場面が記録・確認された。 なかでも、イデア論について語る夢は明確に記憶している。 「イデア論に改善の余地はあるか」という議題であった。 イデアとはプ…

『承認をめぐる闘争』読解 導入部分

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com さっそく本題に入る。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 別の記事に書いた通り、ここで書いていく「承認」とはマズローの「承認欲求」のお話ではなく、ヘーゲル『精神現象学』…

『承認をめぐる闘争』を先に読解します

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com ホネットの反論を要約しようと頑張って読んだものの、 先に、 『承認をめぐる闘争』を読んでおかないと理解不可能と判断しました。 というのも、『再配分か承認か?』は、『承認をめぐる闘争』よりもあとに発行…

考えるヒント29

細分化は表面積を増大させる 物事をどれだけ捉えられているのかを、幾何学的に考えてみる。 見えている部分、分かっている部分を「面積の総量」として考えてみる。 問題解決能力は、人間が持つ認知能力において、最も高度で複雑なものとされる。 「人間力 ≒ …

徳倫理学の力量を問う

落合陽一氏が語るように、本当にテクノロジーの力によってのみ世の中は前に進むのだろうか。 であれば、何のために理数系以外の科目が存在するのだろうか。 例えば、この時代においては、もはや「徳倫理学」は暇人による暇人のための遊びなのだろうか。 この…

うつ病と承認

今、承認論を読解している最中である。 nainaiteiyan.hatenablog.com というのも、「社会的うつ」という言葉からわかるように、うつ病は社会的な要因のほうが割合が高い、というのが僕の率直な意見。 うつ病を説明するときに、生物社会心理モデルというもの…

every moment 読書

はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由」 読書は文字という特殊な散歩道をわたること 今までにない感覚を覚えるときもあれば、イライラするときもある。 人は歩く生き物なので、文字を歩くことも大事である。 人は言葉でできている 思考はほぼ…

夢の研究2

本日は、約10の場面を記録することに成功した。 まだ夢の中で夢を意識するのは無理であると感じている。 しかし、鮮明な夢を見ることはできている。 内容は誰でもみるような、取るに足らない話であった。 ただ、なんとなく物語のような順序付け、秩序を感じ…

「考えない」ことの不可能性について

以下、学術的な根拠としてではなく、僕の考えとしての記述。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 赤ちゃんの頃の記憶が無いのは、言語の未獲得ゆえに、日常を認識し、「記憶のまとまり」として「切り取る」ことができないため…

夢の研究始めます

『夢の操縦法』という衝撃的な本に出会いました。(オカルトではありません。国書刊行会という、ちゃんとした出版社から出ている本です。) もともと明晰夢を何回かみた経験もあり、僕は夢の日記をつけ始めました。 今日、「夢の中でその夢について記録しよう…

ホネットの反論まで

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 前回をざっくりまとめると、 「平等の参加」が前提となる議論において、社会的コンフリクト(争い)が発生する原因を特定するための基準として、変数をしっかりと見定めることが重要だと述べた。 変数は多様であり…

フラクタルにフラクタルを重ねる

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 世の中、魅力的な異性を「優良物件」と言う方がいるみたいだ。 人間世界はもはや「アナロジー」であり「フラクタル」である。 関数と同じ。 nainaiteiyan.hatenablog.com つまりは、xに「優良物件」を代入すると…

距離と逆説

参考文献:松本千『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみたヤバい結果日記』幻冬舎2021年 アプリが人との距離を極端に縮める。 メッセージが音速を超えるスピードで届く。 いつでもどこでもすぐ会える。 飛行機が生まれ「地球は狭くなった」と言わ…

肯定的是正アプローチの可能性

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 議論は相変わらず複雑であり、まとまりに欠けるところもあるが、最後までやり通したい。60点を狙うつもりでやっていく。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 前回をざっくりま…

スキージャンプと3次関数

特に意味はないのですが、スキージャンプのスタートから着地までの軌道が3次関数の標準的な軌道とそっくりだなと思いました。 世の中、アナロジーが多すぎて面白くて見つけるのが楽しい毎日です。 nainaiteiyan.hatenablog.com つづく

社会言語学と比較文学、進化論の相似性

言語の違いは認識の違いを生む。 「brother」には序列の概念がない。 兄、弟。 単語に「brother」の概念が入りつつ序列の概念を併せ持つ。 そして文化的な相違が発生する。 ミクロからマクロへの転移。 社会言語学はそういった文化的な違いと言語上の違いを…

とにかく1万文字書いてみたいので、はてなブログ10周年特別お題をやってみた

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと」 この記事を書いてからカフェを出たいと思う。 また、おそろしく長い記事になるのでマニア方のみお願い致します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…

記録されないものは意識から外れる

だからといって、それは「記憶」から外れることを意味はしない。 自己肯定感 (学術上は自己効力感) を高めるには、意識からはずされるものを守りにいけば良い。 僕はある仮説をたてた。 夢が何故消え失せていくのか。 ワーキングメモリーの考え方に則せば、…

考えるヒント28

夢・インプット・アイデア 夢には、今まで見たものしか出てこないという事実があるように思われる。 夢はアイデアの宝庫と僕は考えるが、インプットが少なければ夢の材料が品薄になる、と思われるので、どれだけ様々な感覚を刺激するのかにかかっているのだ…

経済再構築と討論に関する考察

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.co 前回をまとめる。 資本主義以前の社会構造においては、社会的地位の秩序がそのまま経済構造に影響を与える世界であったが、現代はそうはなっていないとフレイザーは述べた。 現実では、社会的地位がそのまま経済…

刹那的な欲求に価値付けはできない

僕は自分に言い聞かせ、衝動を抑えます。 抑える必要性がない時、我慢すべきではない時はあるがままに解放させていきますが。 nainaiteiyan.hatenablog.com 落合陽一氏の効用逓減の世界で僕たちができることはテクノロジーの改変のみ、という言葉がなかなか…

夢を見ないのではなく、記憶を引き出せていないという仮説

参考文献:エルヴェ・ド・サン=ド二『夢の操縦法』国書刊行会2012年 睡眠に関する論文はまだ手を付けていないので、あくまでエンタメとして。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この本はフロイトも読んだそうで、「明晰夢」を見るために…

承認なくして再配分なし

こちらのつづき nainaiteiyan.hatenablog.com 前回までで、「承認の要求」に対する基礎づけは大方定まったように思われる。 社会的地位の秩序はいかなる社会構造をもってしても、最終的には「経済構造」によって、不正義と誤承認の相互作用に従い「再配分」…

考えるヒント27

掘る、盛る、鏡像 抽象的な概念を、別の概念へと「転化」または「代入」によって新しいアイデアが生まれる可能性について書いてきた。 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com 地面を掘り、別の場所へ土を運…

他人の視線が怖いときに考えるべきこと

昔の自分がそうだった。 しかし今はそれがある意味「恥ずかしい」ことでもあったと思っている。 (視線を集める、そんなことはあり得ない、という意味で) そもそも、目立ちたがりの多い東京で目立つことなど不可能ではないか、、!! 目立とうとすればする程…