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読書日記540

読んだ本:

大澤真幸『<世界史>の哲学 現代篇1 フロイトからファシズムへ』講談社 (2022)

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メモ

 

フロイト⇒彫像と茸を偏愛

 

誘惑理論を放棄し、エディプス・コンプレックス理論を構築

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日記

 

資本主義とエディプス化というテーマについて興味を持ち読んでみた。

 

 

精神分析は非科学的とされ、日本の精神医療の現場には採用されていない。

しかしながら、ひとつの理論として、ひとつの学説としては成立しているようなので、時代を俯瞰する際には参考になるものであると個人的には思っている。

 

 

本書の第一章では「フロイトの人生を精神分析する」という興味深い内容であった。

 

 

フロイトは彫像(ミケランジェロによるモーセ像)と茸に対して執着していたと書かれている。

モーセ十戒というものがある。

フロイトの彫像に対する崇拝が、まずキリストへの崇拝につながる。

 

 

大澤氏によると、資本主義は変形された宗教であるという。

資本主義において、経営は負債を背負うことからまぬかれない。

一生背負いつづける者もいる。

それが、人生において「罪」を背負いつづけるキリストの原理と重なると述べていた。

 

 

大局的に見ると、フロイトの「無意識的な」彫像に対する崇拝が資本主義の原理と重なっているというのである。

 

 

ややこじつけ感のある内容であったが、これは個人的な読解力不足だとは思う。

ただ、負債と罪という二項対立と、資本主義とプロテスタンティズムの倫理(マックス・ヴェーバー的発想)という二項対立にはアナロジーを感じる。

 

 

大澤氏の本は全体的にいつも難解であるが、本書は最後まで読みとおしたい。