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読書日記437

ーテ『イタリアン紀行 (上) 』光文社古典新訳 (2021年) を読む。

光文社古典新訳はとても読みやすい。

やはり、本の読みやすさは文章力と比例するのだろうか。

 

 

 

余談になるが、今日本屋にて斎藤孝氏が出している、難しい本を読む方法についての本を軽く立ち読みした。

レヴィナス『全体性と無限』のような哲学書は、病気に患いながら書かれているといったような主旨が書かれていた。

やはり、難しい文を見てもまずは書き手の知性を疑ってみるべきである。

 

 

 

ゲーテのイタリア紀行は初めて読んだ。

スケッチしている時に人が近づいてきて画用紙を破られたり、トイレが無いといったリアルな描写は、ちょっと前までゲーテが生きていたような感覚を与えてくれる。

また、山と重力にまつわるゲーテの持論や、ゲーテの植物に対する観察力は読んでいて考えさせられるものがある。

面白い本であると率直に感じた。

 

 

つづく