松岡正剛『編集力』のつづきを読む。
後半は事務所移転に伴い、6万冊を移動させる際の話が語られた。
ダンボール2000箱。
考えただけで気が遠くなる。
本書にはその作業中の写真が掲載されていた。
人生は短いとセネカが言っていたが、この本を読むと人間が一生でできることは全然微々たるものではないという気がしてくる。
勿論、才能がある人だけがそのようなことができるのだ、と心の声が聞こえてくるが、人がひとつの事に夢中になるとどういうことが実現されるのかということが、本書を通じて少しわかる気がしてくる。
知を立体的に捉える構想には壮大な物語を感じるが、それは最終的に何のためなのか、と問う。
遊び。
そう、たぶんこれは本当の遊びなのだろう。
つづく