こちらを読み終えた。
結論としては、勇気は徳から説明することができるが、徳から勇気の全てを説明できない、という帰結至る。
勇気について、ソクラテスらは「忍耐強さ」や「知恵」等と絡めて論じていく。
知恵が伴わない忍耐強さは勇気ではない、ということは直感的に分かる。
それを「無謀」と人は呼ぶ。
しかしながら、行動を伴わない勇気もない。
知恵が備わっているならば、必然的に結果もついてくる。
そういう場合に、人はそのような人を「勇気ある者」と呼ぶことができる。
しかしながら、勇気とは知恵のことではない。
ソクラテスは「同一性」の観点から説明していくが、本書を読み終えたあとに私は頭が混乱してきた。
最後はラケスらは「我々も学ばなければならない」と、意見が一致する。
本書は薄いので、もう一度読み直したい。
つづく
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