こちらを読み終える。
後半は西田幾多郎に関する内容であった。
東洋的な思想に関する書物ばかり読むのではなく、西洋哲学も勉強する必要性を西田幾多郎は訴えた。
三木清は、好奇心溢れる西田幾多郎の気持ちの若さに尊敬の意を示す。
全体的に印象的であったのは、三木清の客観性に対する考え方であった。
新聞に関しては、他人のことになると読むうちに事実であると錯覚してしまうと三木清は語る。
また、辞書も人間が編む以上、認識論的には客観性に関して複雑であると語る。
読書と人生というタイトルになっているが、本書はそこまで人生に関して掘り下げるような内容ではなかったように感じた。
三木清の哲学に対する考え方や読書に対する考え方がメインとなっている。
『哲学ノート』のような本と比べ、本書は読みやすい。
三木清に興味を持った方はまず本書を手に取ってみることをおすすめしたい。
つづく