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読書日記378

正昌樹『<日本の思想>講義:ネット時代に、丸山眞男を熟読する』作品社 (2012年) を読む。

欧米の「パブリック」「プライベート」は、日本においては「公」「私」が相当する。

しかしながら、政治思想の専門家である仲正氏によれば、これは似て非なるものであるとする。

 

 

「公私」「男女」「姉妹」という具合に、

日本においては優位にあるものが左側に位置するという習慣がある。

公は私よりも優位にあるニュアンスがあるが、欧米ではその概念はないと仲正氏は語る。

 

 

この視点について深く考えることはなかった。

言われてみれば、という感覚を持った。

 

 

欧米ではカント、フィヒテシェリングヘーゲルニーチェという具合に思想の系譜が存在している。

和辻という学者が大昔の文化と歴史を倫理学と結びつけたが、仲正氏によれば無理矢理くっつけた感があり、思想史の標準とまではいかないのではという見方であった。

日本には思想史という概念が希薄であった。

 

 

丸山氏はそのことを感じ取っていて、日本と思想について研究した人物である。

仲正氏は、大学院生の頃はあまり興味を持てなかったと語る。

「東大法学部の知識人」という、権威主義的なオーラがあまり好きではなかったと語る。

 

 

今日では、丸山氏は日本の代表的な政治思想家という位置付けである。

今、政治について考えたいときに本書を読んでいる。

 

 

個人的には、近頃政治について考えることが多くなってきた。

この流れでいっそ、横断的に学んでみたい。

 

 

つづく