三島由紀夫/石原慎太郎『三島由紀夫 石原慎太郎 全対談』のつづきを読む。
100項まで読み進めた。
天皇、文学、文化に関することが語られる。
また、度々大江健三郎氏のことも言及される。
大江氏は現在、日本を代表する文学者という位置付けになっているようである。
対談を読むと二人と大江氏との関係について伝わってくる。
その人脈の豊かさはどこから来るものなのかと、羨ましくも悔しい気分になる。
話は相変わらず抽象的で難しいが、石原慎太郎が文学に込めた想いはなんとなく伝わってくる。
彼は文学でできないことをやってみようという気概を持ち、また、誰もやらないことを俺がやるという熱を持っていたことが伝わる。
表現者という括りでみれば文学も芸術だと個人的には思う。
また、小林秀雄は思想や芸術活動は行動だと述べたようである。
養老孟司『バカの壁』を読むといかに言語が無力か思い知らされるが、その不可能性とやりあいたいという気持ちは、このように文字を書いてる自分も思うところはある。
つづく