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読書日記354

島由紀夫/石原慎太郎三島由紀夫 石原慎太郎 全対談』のつづきを読む。

nainaiteiyan.hatenablog.com

 

 

100項まで読み進めた。

天皇、文学、文化に関することが語られる。

また、度々大江健三郎氏のことも言及される。

大江氏は現在、日本を代表する文学者という位置付けになっているようである。

 

 

対談を読むと二人と大江氏との関係について伝わってくる。

また、石原慎太郎小林秀雄と度々会っていたことも分かる。

その人脈の豊かさはどこから来るものなのかと、羨ましくも悔しい気分になる。

 

 

話は相変わらず抽象的で難しいが、石原慎太郎が文学に込めた想いはなんとなく伝わってくる。

彼は文学でできないことをやってみようという気概を持ち、また、誰もやらないことを俺がやるという熱を持っていたことが伝わる。

 

 

表現者という括りでみれば文学も芸術だと個人的には思う。

また、小林秀雄は思想や芸術活動は行動だと述べたようである。

養老孟司バカの壁』を読むといかに言語が無力か思い知らされるが、その不可能性とやりあいたいという気持ちは、このように文字を書いてる自分も思うところはある。

 

 

つづく