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読書日記318

岡正剛『編集力 千夜千冊エディション』角川文庫(2019年)を読む。

二年前に一度買った記憶があったが、どういう訳かメルカリで売ってしまった。

今となっては、「編集工学」の根っこはこの本にあると感じている。

マラルメから始まりヴィトゲンシュタインベンヤミンと話が進む。

 

 

だいたいどこの店舗でも、河出文庫のコーナーに行けばミシェル・フーコーの本が並んでいる。

タイトルは『知の考古学』

経験的に、私は思想家の著書をいきなり買ってみても理解できるはずはないということを知っている。

そういう経験を積み重ねた結果、金銭的な損失は多少あったものの、知の損失は無かった。やはりある程度は記憶に残ったのであった。

であるので、この本は買ったことはないが、内容は気になっていた。

松岡氏は優しく語りかける。

 

 

 

土に埋もれた考古学ではなく、フーコーは知に埋もれた考古学を描いた。

つまりは、断片的に散財した「知」の破片をかき集め、自身のセンスに依りながら「構造化」させたという。

それには「撹拌」のセンスが必要だと松岡氏は言う。

ここでようやくタイトルの意味を私は理解する。

その瞬間、スッキリして心地が良くなった。これが多読の醍醐味だと再び感じる。

 

 

多読はただ知識を積み重ねるにとどまらない。

知の考古学のように、偉大な人間が遺した「精神」の破片を組み立て、新しい知的体系を構築していくことによって人類は「進歩」していくのではないだろうか。

 

 

つづく